古銭を売る時、綺麗にした方が良いの?綺麗にする方法は?

水洗いが基本となる方法

古銭は、土蔵の中でホコリをかぶっていたり、出土品のため土が付いていたりしますが、そんな時は、水洗いを行います。そして、それで終わりです。水洗い以上のことは、しない方が良いでしょう。研磨剤で磨いてピカピカにしたり、酸性薬品で錆を溶かして取り除いたりすれば、傷物になる可能性があります。
古銭は、時代を感じさせる程度の汚れや錆があっても、無理にクリーニングはしない方が良いのです。金貨や銀貨をピカピカに磨いてしまうのも、微細な傷が付いている証拠と見なされることがあります。銀貨は、黒い錆が付いていることが多く、重曹を水で練って磨き上げれば簡単にピカピカになりますが、それによって価値が下がることはあっても、上がることはありません。

江戸時代の金貨は絶対に磨かないこと

大判や小判、あるいは二分判金や一分判金などの金貨は、絶対に磨いてはいけません。大判は、墨書があるので、水洗いすらできませんが、小判などでも、ピカピカに磨いたりすると、大きく価値を減じます。それは、この種の金貨では「色揚げ」と呼ばれる仕上げ工程が施されていて、磨くことで黄金色が鈍るからです。
江戸時代の金貨は、金と銀との合金でできていて、時代が下がるに連れ、金の純度が落ちる傾向があります。金の割合が少なく銀の割合が多い場合、そのままでは黄金色ではなく銀色に近い色になります。そこで、「色揚げ」と呼ばれる化学的加工を行って、表面だけを純金に近い純度にしているのです。これは、表面の銀だけを溶かし出す加工です。そのため、金メッキに近い加工になっています。これを磨き上げると、純度の低い地金が表面化してしまい、色が悪くなるのです。